ke-shiki / 作り手の現場 #006

kurashimeku

新潟のke-shikiさんの工房を訪ねた時の様子をご紹介します。

Ke-shikiは坂爪哲也さんが営む木工制作所。家具や器などを作られています。また、奥様のあかねさんが同名義にて2階で美容室を営んでおられます。

Ke-shikiさんの工場があるのはのどかな田園風景の中。(写真はke-shikiさん夫婦に連れて行ってもらった潟の写真)

工房とショールームは古民家をセルフリノベーションされたとのこと。

改装前の写真を見せて頂いたのですが、この状態から個人で改装されたとは想像がつかないほど変わっています。

古い古民家は天井を取りのき開放感のある仕様に。無垢材の床はとても感触が良かったです。

1階の天井には給排水のホースが剥き出しになっておりそれもスケルトンな作りでカッコいいなと感じます。実際に改装には一年半近くの期間が費やされたそうです。

元々は坂爪さんの工房とショールームのみを作る予定で改装を進めとの事ですが、2階の窓からの景色を見て、奥さんのあかねさんもここで美容室を営もうと決意したのだとか。

2階の美容室部分。

階段を上がると花がしつらえてありました。

カット用の椅子も坂爪さんが作られています。

Ke-shikiさんの作品はコーヒーキャニスターやお猪口、トレイなど。これらの作品は当店でも取り扱いがありますが、ダイニングテーブルや椅子などの家具も作られています。

坂爪さんがお客様の為にオーダーで作られた藤を張り込んだスツール。立ち上がる時に両手で体を支えらるように設計されています。

お猪口や一輪挿しはその時の感覚で形状を変えられているそう、全て一点モノ。脳内でイメージした形と、実際に作っ物が違うモノに仕上がる事も面白いと語ります。

コーヒーキャニスターは蓋と本体が同じ木から作り出され木目が繋がっています。内側はあえて無塗装。コーヒー豆の油分がゆっくりと馴染んでいくよう考えられています。

坂爪さんは北海道の家具職人の元で修行されたり、新潟の木工所で働かれた後に独立されます。

作業場には製作に使用する道具が綺麗に並べられています。

お猪口や一輪挿しはこの旋盤で作られているそうです。

加工される前の生木。お猪口を作る際には乾く前の木を使うそうです。そうする事で削った後に自然な歪みが出るそう。

作りたい物よりも何かお客様の困り事を解決したり、話を聞いたりして作る方が向いているし楽しいと語ります。

終わりに

盛岡で開催されますエントワイン9にも参加されます。

ぜひ会いに行ってみてくださいませ。

当店オリジナルのスツールの制作も実現出来たらなと話を進めています。

Ke-shikiの坂爪さんの今後の作品展開にもぜひご期待くださいませ。

Ke-shikiさんの作品をオンラインショップにも掲載しています。

▶︎クラシメクオンラインショップ

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