作り手の現場

レグナテック / 作り手の現場#002

kurashimeku

質の高い箱物家具やダイニングテーブルなどの製作を得意とする佐賀県のレグナテック。1964年より家具を作り続けている老舗ブランドです。当店ではチェストやダイニングテーブルを展示しています。

今回は2019年に工場を訪ねた際の様子をご紹介したいと思います。どんな所で、どんな人達から家具が作り出されているのか。そんな感覚を少しでも共有出来たら嬉しいです。


レグナテックは佐賀の諸富地方。当店で取り扱っている椅子ブランド『平田椅子製作所』のほど近くにあります。


テーブルなどの大型家具を得意とするレグナテック。工場内はとても広く、大型の加工機械が並んでいます。

未加工の木材。ここから沢山の工程を経て美しい木目の家具へと変化していきます。

厚みを均一化するための機械。

整えた木材は機械に乗せられ、それぞれのパーツへと変わります。レグナテックには多くの家具の種類がありますが、それぞれの家具のパーツ毎にデータを入力し加工を進めていきます。

それぞれの部材に指示が書かれています。どちらを上向きに使うか、表面はどちらかなど。このタイミングで決まるそうです。

より複雑な形状を切削するためのN Cルーターという機械。

機械の中には複数のタイプの刃物が付いたヘッドがあり、あらかじめ作成したプログラムの指示に応じ、自動でヘッドを交換し切削していきます。

まるで配管のよう。このような複雑なパーツも作り出す事が出来ます。

こちらは『突板(つきいた)』という、薄くスライスした木材を芯材に貼り合わせて作る工程の様子。白いロールは糊を均一にまんべんなく塗る為の機械です。

糊を付けた木材はプレス。圧力をかけ剥がれないようにします。

プレスを終えて出来上がった突板材。綺麗な仕上がりです。

主に箱物家具などに使用されています。

場所は工場の2階へ移り、組み立て作業へ。組み立ては手作業で行われています。

組み立てが完成し検品を終えたら袋や緩衝材で包み、ダンボールへ入れて出荷となります。

梱包を終えた家具は自社で運送会社まで運ぶそうです。

レグナテックの製品はアフターメンテナンスにも対応してくれます。万が一家具にトラブルが出た時には対応してもらえます。

木のトラブルは生き物のようにケースバイケース。その時々で相談内容は違うそうですが、どうやったら直せるか、補修できるのか。本気で考えてくれます。これはとても心強い事で、安心して家具を使う事が出来ます。

以上、レグナテックの工場見学の様子でした。荒い木の状態から美しい木肌になるまで。沢山の工程を経て家具へと生まれ変わっています。

こうした製作過程を知るだけでも、家具の1つ1つがより温もりを持ったものに見えるように思います。

ぜひ店頭でレグナテック製品の作りの良さを体感してみてくださいませ。

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